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系図でみる近現代 第15回

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     大谷家
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第15回 「記憶にございません」小佐野賢治は記憶に残る人物(03.4.8記)


前回、名前が登場してきた小佐野賢治氏は、大正6年に山梨の貧しい農家に生まれ、
まさに裸一貫よりスタートし、「運輸・交通」「観光レジャー」「流通・商事」「開発・不動産」事業を柱とする、
日本全国、ハワイ、アメリカ西海岸など、海外にまで及ぶ総合事業会社・国際興業グループを創り上げ、
一代にして巨万の富を築いた人物。

「政」、「財」、「闇」、すべての世界につながっていたと言われており、
一般的には、ロッキード事件(S51年)により知られる事となり、
証人喚問における「記憶にございません」が当時、流行語にもなった。

昭和60年には帝国ホテルの会長にまでなったものの、昭和61年に69歳で亡くなりました。
そして、その後、国際興業の指揮をとっていたのが、小佐野政邦氏。
また現在、国際興業HPの会社概要を見てみると、社長は小佐野隆正氏となっている。
ここで、わいてくる疑問は、一体この3人はどういう関係?という事。


小佐野賢治という人物を知るための、代表的な小説・ノンフィクションには、

「政商 小佐野賢治」佐木隆三
・著(82年)
「花の嵐―小説小佐野賢治」清水一行・著(90年)
「梟商―小佐野賢治の昭和戦国史」大下英治
・著(90年) などがあります。

これらから、わかる範囲で簡単にまとめてみると、こうなります。
小佐野賢治は四男二女の長男(佐木・清水作品では四男三女となっているが・・)





小佐野家
小佐野賢治 長男(T6年生、父伊作・母ひらの)/長姉せきの(内田)・次姉かほる・四兄弟の長兄/
国際興業元社主、帝国ホテル元会長(S60.3)/
25.1 元伯爵家令嬢堀田英子と結婚(子供はなし)/
S8年上京・本郷商会、13.3 入営出征(支那駐屯歩1連隊)、13.9 戦傷 14.9除隊(上等兵)
16.4 第一商会創立、20.2 東洋自動車工業社長、22.6 国際興業社長・23.5 社主
23.9〜24.3 入獄(米軍により検挙)、49.6〜51.8 日本電電公社経営委員、
52.1 起訴(偽証・ロッキード事件)、56.11地裁判決・懲役1年、
59.4 第二審判決・懲役10か月執行猶予3年、61年没
関連本
小佐野栄 次男(T12年生)/国際興業元社長/一男一女有り/
海軍より復員後参加。S57年没
小佐野定彦 三男(T14年生)/国際興業元専務/妻は松本電鉄元社長滝沢知足(ちたる)の娘(子供はなし)/
創業期より参加。S56年没
小佐野政邦 四男(S3年生)・賢治の11歳年下の弟、/国際興業前社長、帝国ホテル前会長/
早大卒/一女有り/
性格は長兄に一番近く、兄弟一人ぐらいはきちんとした教育を受けておいた方が良いと大学に進学
S46年取締役就任(主として東北地方の運輸観光事業をまかされ手腕をあげる)、57年社長
社団法人日本バス協会長、運輸政策審議会委員を歴任、H13年没
「小佐野政邦・国際興業を語る」
小佐野隆正 栄の息子・小佐野四兄弟唯一の男子/国際興業社長、帝国ホテル取締役/慶大卒/




そして、現在監査役に名を連ねている小佐野賢治未亡人・小佐野英子さんの実家堀田旧伯爵家は







●堀田家・尾張徳川家
堀田正久 堀田正恒長男/佐倉市長
「堀田家三代記」
徳川義宣
(よしのぶ)
尾張徳川家21代/旧侯爵家/(財)徳川黎明会会長・徳川美術館館長/
堀田正恒六男・正祥が養子に入り義宣に改名/小佐野英子の弟/現天皇の学友/
古美術の研究や、徳川家康文書研究の第一人者で、著書も多数。
著書・関連本
徳川義崇
(よしたか)
義宣長男/(財)徳川黎明会専務理事/徳川義崇HP
「ネットワーキング&データコミュニケーション―コンピュータ・コミュニケーションの基礎理解」(翻訳)
徳川義知 尾張徳川家20代/日本赤十字社元常任理事、(財)徳川黎明会元会長/妻は秩父宮妃勢津子の妹
会津松平家分家・徳川宗家





小佐野賢治氏が昭和61年、69歳で急死すると、「日本一の大金持ちの死」
「未亡人の行く末は」「遺産は」「相続税は」と世の中は大変な騒ぎであった。
記事も虚々実々でデタラメが多く、英子未亡人は「ひどすぎる」とご立腹で、
夫君の建てたハワイのホテルに避難する始末であった。
(「元華族たちの戦後史」酒井美意子・著より)






(いずれまた、小佐野賢治、戦中・戦後の軌跡を人脈等交えて簡単に書きたく思います。)





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