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あるいは、旧華族・皇族や
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家系図やリンク等を交えて
エピソード、系譜・閨閥などを
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系図でみる近現代 第16回

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第16回 澤田美喜「エリザベス・サンダースホーム」から童謡が・・・!?
      そして、三菱財閥第3代総帥岩崎久弥(03.4.25記)



1945年8月、戦争が日本の敗戦で終結、9月に占領軍の進駐が始まりました。

それから10か月が過ぎた頃、川に浮かぶ髪のちぢれた黒い嬰児、
街に捨てられた青い目を半ば開いた白い肌の赤ん坊の死体、
どぶの中から引き上げられた包みの中の小さな死体・・・・

こういった光景が、頻繁に見受けられるようになりました。
いわゆる「敗戦の落し子」、すなわち、進駐軍と日本女性の間に出来た混血児たちでした。

この悲惨な状況を見るに見かね、混血孤児のための養育施設
「エリザベス・サンダースホーム」を神奈川県大磯に’48年に開設し、
後半生をその福祉・教育に捧げた人が澤田美喜

当時は、そういう子供たちに対しての偏見や差別が満ち溢れていました。


ちなみに、こういった混血児を題材にした小説や映像では、
私達は、「人間の証明」(小説/森村誠一・著)を知っています。

そして、ジュン・サンダース・・・、すなわち、バレーボール・スポ根ドラマとして、
一世を風靡したサインはV、笵文雀演ずるところの、この女性は、
神奈川県のサンダースホーム出身という設定でした。


沢田美喜―黒い肌と白い心 サンダース・ホームへの道 (人間の記録)

澤田美喜
、この「美喜」という名前は曾祖母・美和と祖母・喜勢から一字づつもらってつけた名前。

旧姓岩崎。 祖父の名前は、三菱財閥創始者・岩崎弥太郎
名付け親は、その弟、二代目総帥・岩崎弥之助
そして、父は三菱財閥三代目総帥岩崎久弥
この久弥の三男三女の長女として生まれました。

祖母・喜勢から寝物語に祖父や父の話を聞いて育ち、それが後の人生の道しるべともなり、
小さい頃より妹たちに比べ男まさり、豪気で行動の人“女弥太郎”はまさに祖父の隔世遺伝?

3歳のお祝いで母の実家保科家に行った時、女中が顔をつくづく眺めて
「まあ、おかわいそうに、お母さまのお小さい時よりはずっとお落ちになる・・・」
また、祖母の大切にしていた金魚を握りつぶし
「もう、お美喜は連れてこないで・・・」


従姉たちが次々と華族の子弟と結婚していく中、外国へ行く事に憧れ、華族嫌いだった彼女は
加藤の伯父と幣原の叔父が持ち込んできた話、外交官・澤田廉三との見合いを
従兄である岡部家で行い、そして結婚。
戦前は外交官夫人として海外生活を送り、三男一女の母となりました。
(三男・晃は戦死)

これらの人物を系図上に描くと


澤田美喜 系図


●岩崎・澤田家系図
岩崎弥太郎 三菱財閥創始者・初代当主
関連本
岩崎久弥 三菱財閥第三代当主/弥太郎の長男/男爵/
妻は旧上総飯野藩主・保科正益(子爵)の娘/
M24年米国ペンシルバニア大学卒業、同年三菱社の副社長に就任、
M26年叔父弥之助とともに同社を改組して三菱合資を設立し社長に就任。
三菱の全事業を統轄・指揮し、とくに造船と鉱業の拡張・発展に力を注いだ。
1916年(T5年)社長を退任。農牧事業に積極的で、T8年東山(とうざん)農事を設立して
海外での拓殖事業を行う一方で、三菱製紙を育成。
文化事業にも熱心で、東洋文庫を設立した。
「岩崎久弥伝」(岩崎家伝記刊行会/編)
加藤高明 元首相・外相/妻は岩崎弥太郎の長女/伯爵
「凛冽の宰相 加藤高明」(寺林峻/著)
加藤高明―伝記・加藤高明(伊藤正徳/著)
幣原喜重郎 元首相・外相/妻は岩崎弥太郎の三女/男爵
著書・関連本
岡部長景(ながかげ) 外交官・元文相(S18.4〜S19.7・東条内閣)/妻は加藤高明の娘/
子爵・旧和泉岸和田藩主家
「岡部長景日記―昭和初期華族官僚の記録」
岩崎弥之助 三菱財閥第二代当主/弥太郎の弟/男爵
「岩崎弥之助伝」(岩崎家伝記刊行会/編)
岩崎小弥太 三菱財閥第四代当主/弥之助の長男/男爵
関連本
澤田美喜 エリザベス・サンダースホーム創立者、初代理事長兼園長
著書・関連本
「母と子の絆 エリザベス・サンダースホームの三十年」
澤田廉三(れんぞう) 国連大使・外務次官/父・澤田信吾は鳥取県議/
「随感随筆」
澤田節蔵 外交官・ブラジル大使・東京外大学長/澤田廉三の兄
「沢田節蔵回想録 一外交官の生涯」
澤田信一 エリザベス・サンダースホーム第4代理事長(平成9〜15年)・OB会顧問/長男
東大卒、日本ボストンコンサルティング勤務。
澤田正子 エリザベス・サンダースホームOB会顧問、聖ステパノ学園英語教師/
祖父・堤清六は日魯漁業創業者・会長、父・堤清七は東洋製罐会長を務めた。
[堤家関連系図]
澤田久雄 在日オーストリア通商代表部理事/次男
茅町の本邸で生まれた岩崎久弥の初めての孫にあたり誕生日も同じで、
久弥の「久」の一字をもらう。
戦後昭和22年、京大アメリカンフットボール部を、発起人となり創設した。
安田祥子(さちこ) ソプラノ歌手/夫・澤田久雄/
妹・由紀さおりとともに姉妹で童謡コンサートをおこなう
著書・関連本
あの時、この歌」由紀さおり・安田祥子/著
由紀さおり 歌手・女優/「夜明けのスキャット」「手紙」「ルームライト」 etc.
著書・関連本



戦後、財閥解体のあおりで財産税支払いのため政府に物納していた大磯岩崎家別邸を
彼女個人で借金して買い戻し、それをホームとし、私財を投げ打って運営を続けた。

当初、米国の恥をさらすということで米国人の反対と地元日本人の偏見や反感、
「財閥娘の道楽」とも蔑まれ、募金も集まらず、街に子供たちと出ると罵声をあびせられた。

やがて、米国のノーベル賞作家パール・バックやフランスの黒人歌手ジョセフィン・ベイカー
施設から混血児を引き取って育てる実例を示し、資金の援助に協力して
そこから、道が開けた。


二千人を超える孤児を育て、仲立ちとなってアメリカへ養子に出した子供は五百人を超える。
政府の公的機関が成し得なかった戦争混血孤児の育英を“ママちゃま”こと澤田美喜を
はじめとする保母たち一民間人の手で成し遂げた業績は高く評価される。



澤田美喜に多大な影響を与えた父・岩崎久弥は謹厳実直な人格者


妻の
寧子(しずこ)

「自分の生涯で最も幸福に思うことは、夫が家庭を清潔にしてくれたことであった。
自分はこれを何よりも感謝している。」と語り、

子供たちは
「お父さまは、木か石のような方ですね。」と冗談を言い、

久弥は
「私は若い時から金持ちの乱行を見ていつも苦々しく思っていた」と答えた。



澤田美喜次男・久雄氏は、

「祖父は腰の低い、丁寧な人という印象がありました。うつむきかげんの謙虚な人物でした。
三菱を早めに退社しましたが、社の事はほとんど把握しておりましたし、
日本やアメリカの産業についても詳しく知っていました。
戦争が始まった時、『馬鹿な事を。間違いだ』と言っていたのを覚えています。」


また、久弥は冗談が好きな人で、
澤田美喜長男・
信一氏が受験の時、受験番号が459番だったので、

久弥は

しごく簡単」
とニッコリし、

そのあと、
「一歩間違えると、じごくだな」と。




・・・素晴らしい!!











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●参考文献
「沢田美喜―黒い肌と白い心 サンダース・ホームへの道」澤田美喜
「これはあなたの母―沢田美喜と混血孤児たち」小坂井澄
あの時、この歌」由紀さおり・安田祥子
「東京人」(特集湯島岩崎家本邸、全公開)
男たちの関京戦―アメフト40年戦争」中尾和廣
日本国憲法をつくった男―宰相幣原喜重郎」塩田潮

●協力及び情報提供
・ズィグラーさま
・OB会会長森さまより、追加情報をいただきました。
 
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