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系図でみる近現代 第32回

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第32回 扇千景参議院議長は梨園の妻、
      そして、夫・中村鴈治郎、231年ぶり坂田藤十郎襲名 (05.10.16記)


郵政民営化法案可決・成立


2005年10月14日、参議院で郵政民営化法案が8月の否決から、一転して、
自民・公明両党の賛成多数(34票差)で可決・成立しました。

8月参議院での郵政民営化法案否決に端を発した一連の衆議院解散・総選挙は、
小泉首相の「賛成か反対か国民に直接聞きたい」との声に国民が応え、自民党の圧勝に終わりました。


まさに、「思い込んだら一直線」、“逆風をものともせず、強烈な自己主張をためらわない”
小泉純一郎の真骨頂であり、
時の権力や官に抗い、民意を尊重し、普通選挙法成立に邁進した祖父・又次郎や、
一本気な性格で、政治的姿勢にもブレが少なく、日米安保条約改定を一貫して支持した父・純也

その小泉家三代の血脈をまざまざと見せつけられる思いでした。


その一方で、スーパーとなってしまった?民主党岡田克也前代表は、
今後も、”日本をあきらめない”で、捲土重来といったところでしょうか。




女性初の参議院議長は梨園の妻


さて、今回の舞台になった参議院でひときわ高いところに座り、
堂々たる風格で采配を振るっていた女性がいました。

その名は、女性初の参議院議長扇千景

そして、その本名は、


林寛子


少々、世代は違いますが、
この名前を聞くと、どうしても
同姓同名のタレント・元アイドルを思い浮かべてしまいます。

お二人とも、いわゆる名門家に嫁いだという共通点があります。


しかし、大きな違いは、

一方は、梨園の妻、他方は、離縁の妻ということ。

林寛子:2003年映画監督・黒澤明の長男・黒澤久雄と離婚)



そして、その夫とは、今年231年ぶりに坂田藤十郎を襲名する歌舞伎役者中村鴈治郎(3代目)。



ちなみに、その妹が中村玉緒





タカラヅカ 扇千景

タカラヅカ時代、若かりし頃の扇センセ!
できることできないこと」より




政治家は天職


扇千景は、宝塚音楽学校を出て、54年女優になり、映画・テレビで活躍、
58年に、歌舞伎俳優・2代目中村扇雀(当時)と結婚。

65年以来、「8ミリカメラ “フジカ シングルエイト”」のCMに出演、
私にも写せます」が流行語にもなった。

その後、フジテレビで逸見政孝と、ワイドショー「3時のあなた」の司会をつとめ、
77年に自民党より、参議院全国区で初当選。

男の人が一生かける仕事を女が片手間にやったら申し訳ないと、
女優業からきっぱり引退し、政治家に専念。

タレント議員と呼ばれ出発し、途中、
批判・反対のみの実体のない社会党のマドンナ旋風などというものもあったが、
一貫して保守系を歩み、大臣も務め上げ、かれこれ参議院議員5期目。



裏表がなく、、良い悪いのはっきりした一途な性格であり、
最大の健康法は、嫌なことは、その日のうちに忘れてしまう事。


女優と政治家どちらが面白いかと聞かれると、

断然、政治のほうが面白いと即答する。

政治家というのは、役者以上に絶えず自分が前向きでないとできない仕事であり、
くよくよ、うじうじしている政治家など誰も必要としない。

そう考えると、やりがいと生きがいを日々感じられる政治家は、
自分にとって天職であると。




2005年11月30日より坂田藤十郎襲名披露公演が始まりますが、
扇さんも“家事”である梨園の妻、そして母、そして、祖母として、
また、参議院議長として、急がしい日々を送られることでしょう。




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中村鴈治郎家・他
中村鴈治郎(がんじろう)
(初代)
歌舞伎役者(成駒屋)
中村鴈治郎
(2代目)
歌舞伎役者(成駒屋)/人間国宝
坂田藤十郎
(中村鴈治郎・3代目)
歌舞伎役者(成駒屋)/本名・林宏太郎/人間国宝/
前名・中村扇雀(2代目)、90年3代目鴈治郎襲名/2005年、231年ぶりに4代目坂田藤十郎襲名/
41年、9歳の時に大阪角座「山姥」の金時で2代目中村扇雀を襲名。
53年に父と共演した「曽根崎心中」のお初が出世作となり、以来、女方として父の相手役をつとめ、
その美貌と新鮮な演出で人気を得て、「扇雀ブーム」を巻き起こす。
「女優よりも美しい」といわれ、のちに宝塚映画の専属となり、映画や演劇に出演するが、
再び、松竹に戻って歌舞伎に専念。着実に芸域を広げて家の芸を継承し、
女方の他に、立役でも「土屋主税」の主税や「心中天網島」の治兵衛などを好演。
90年、3代目鴈治郎を襲名し、92年には「仮名手本忠臣蔵」の七役早替わりで話題となる。
上方歌舞伎の継承者として活躍中。
関連DVD・ビデオ・CD・本
扇千景 本名・林寛子/元・女優・タレント、参議院議員(通算5期/自民党・比例、現在無所属)、参議院議長/
1954(昭和29)年宝塚歌劇団入団。同年映画「怪傑鷹」でデビュー。
東宝専属となり、「琴の爪」「ちゃっきり金太」2部作などに出演。
58年結婚。
59年テレビドラマ「君は今何をみつめている」で芸術祭個人奨励賞受賞。
73〜77年フジテレビ「3時のあなた」の司会をつとめる。
77年自民党から参院全国区に当選。
81年科学技術庁政務次官、85年参院文教常任委員長
89(平成元)年落選するが、93年繰り上げ当選
94年4月新生党入りし、同年12月新進党結成に参加。
98年1月自由党参加。2000年4月自由党が連立離脱するにあたり保守党結成、党首に就任、
自民、公明両党とともに森連立政権に参画したが、直後の衆院選では16議席から7議席に激減した。
同年7月第2次森連立内閣の建設相、国土庁長官に就任。
同年12月第2次森改造内閣でも留任し、運輸相、北海道開発庁長官も兼務。
01年1月中央省庁再編で国土交通相となり、同年4月小泉内閣、02年9月小泉改造内閣でも留任。
01年7月参院選では、自身の1議席のみとなり、9月保守党党首を退任。
02年12月保守新党に参加。03年11月自民党に合流。
04年7月30日、女性初の参議院議長に就任。
◆「できることできないこと
関連DVD・本
中村翫雀(かんじゃく)
(5代目)
長男/歌舞伎役者(成駒屋)/2005年4代目中村鴈治郎襲名
中村翫雀公式サイト
吾妻徳彌(あずまとくや) 日本舞踊家・吾妻流6代目家元/78年21歳で家元を継ぐ
日本舞踊吾妻流
中村壱太郎(かずたろう) 歌舞伎役者(成駒屋)
中村扇雀(せんじゃく)
(3代目)
次男/歌舞伎役者(成駒屋)
中村扇雀オフィシャルホームページ
関連DVD・CD・本 (2代目含む)
林虎之介 歌舞伎役者(成駒屋)
中村玉緒 女優・タレント/3代目鴈治郎妹
関連DVD・ビデオ・CD・本
勝新太郎 俳優
関連DVD・ビデオ・CD・本
奥村真粧美(まさみ) 女優
鴈龍太郎 俳優/芸名は祖父の中村鴈治郎と辰年生まれにちなんだもので、父・勝新太郎による命名。
杵屋勝東治(かつとうじ) 長唄三味線方/若山・勝兄弟の父
若山富三郎 俳優
関連DVD・ビデオ・CD・本
藤原礼子 女優、タカラヅカ(大和七海路/昭和25年入団、33年退団)/
若山富三郎と結婚するもその後、離婚/
昭和25年宝塚歌劇団に入団し、大和七海路(やまとなみじ)の芸名で「桃太郎記」「眠れる美女」などの舞台に立ち、また宝塚映画にも出演。
33年に退団、大映京都に入社し「女狐風呂」に出演。
35年に藤原礼子と改名し、多くの時代劇、現代劇に出演する。
今東光原作の「悪名」シリーズでは、田宮二郎の妻役で人気を博した。
41年の「続・酔いどれ博士」が最後の出演作品。
◆関連DVD
スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねえ
座頭市喧嘩旅
若山騎一郎 俳優
◆「不器用に生きた男 わが父若山富三郎
林又一郎
(2代目)
歌舞伎役者(成駒屋)/初代鴈治郎長男、弟が2代目鴈治郎
林敏夫 歌舞伎役者、俳優/45年戦死
北見礼子 女優
林与一 元歌舞伎役者(成駒屋)、俳優/77年歌手・女優の小川知子と結婚するも、のち離婚
関連DVD・ビデオ・CD
長谷川一夫 歌舞伎役者、俳優/妻・たみは初代鴈治郎六女
◆「二枚目の疵 長谷川一夫の春夏秋冬」矢野誠一/著
小説 長谷川一夫」山村美紗/著
関連DVD・ビデオ・CD・本
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◆「父・長谷川一夫の大いなる遺産
関連ビデオ
長谷川季子(としこ) 女優/宝塚音楽舞踊学校卒
長谷川稀世(きよ) 女優/林成年・長谷川季子の異母妹
中村芳子 女優/初代鴈治郎七女
中村富十郎
(4代目)
歌舞伎役者(天王寺屋)/吾妻徳穂と離婚後、中村芳子と再婚
中村亀鶴(きかく)
(初代)
歌舞伎役者(天王寺屋)
中村亀鶴
(2代目)
歌舞伎役者(八幡屋)
吾妻徳穂(とくほ) 日本舞踊家・吾妻流宗家/孫に吾妻徳弥(中村翫雀妻)/
父は15代目市村羽左衛門、母は藤間政弥(舞踊家)/
4代目中村富十郎と離婚後、藤間万三哉(舞踊家)と再婚
関連本
中村富十郎
(5代目)
歌舞伎役者(天王寺屋)/1929年生まれ/人間国宝
関連DVD・ビデオ・CD・本
中村大(だい) 歌舞伎役者(天王寺屋)/99(平成11)年生まれ・人間国宝5代目中村富十郎の長男
2001年1歳11ヶ月にして歌舞伎座「石橋」の文殊菩薩役で初舞台を踏む。
初舞台父子共演で年齢差70歳は歌舞伎史上最大




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●参考文献
できることできないこと」扇千景
あほな女」中村玉緒
歌舞伎の役者・家系 梨園のひみつ」フィールドワイ/編
テレビ・タレント人名事典 第6版
新訂増補版 歌舞伎人名事典」野島寿三郎
「現代政治家人名事典」
「芸能・タレント人名事典」
●参考HP
中村翫雀公式サイト
 
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