近現代・系図ワールド
系図でみる近現代~夢・感動・人間!~

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系図でみる近現代 第5回

近現代人物のエピソード、系譜・閨閥など、系図を交えて紹介。

与謝野晶子 有島武郎 家系図 (※転載禁止)

第5回 映画「華の乱」(88年)与謝野晶子家と有島武郎家。あの音楽家がここに。(02.11.18記) そして、有島武郎情死事件(02.11.24記)

与謝野晶子と有島武郎を中心に描いた映画に華の乱(88年)というのがあります。
多分、晶子ファン・有島ファンにとってみれば、 この映画はちょっと首をかしげたくなる内容だったかもしれません。

確かに『この映画はフィクションです』と銘打っているだけあって、 さすがに映画、創作を入れて相当面白おかしく作ったなという感は否めません。
しかし、ただ時代背景、人物像等、いくつか参考になる点もあり、 それを目で確認させてくれるというのは、うれしい事です。

また、一応原作本である永畑道子/著「夢のかけ橋―晶子と武郎有情」「華の乱」は
フィクションの映画と違って一読の価値ありではないかと思います。


与謝野家と有島家に関する系図です。
あの音楽家が、ここに!


そらのる

鳳(ほう)家
鳳秀太郎
(ほう ひでたろう)
鳳秀太郎
晶子の兄/東大工学部教授/日本の電気工学の先達/
息子(三男)・鳳誠三郎も東大工学部教授で電気工学の権威・雷の大家
鳳誠三郎著書
鳳籌三郎(ちゅうざぶろう) 晶子の弟/家業の駿河屋(和菓子商)を継ぐ/
父の死後、家業を継いだばかりで、出征。
“君死にたまふこと勿れ” 日露戦争より無事生還。
●与謝野家
与謝野晶子
与謝野晶子
“情熱の歌人”/5男6女の母
著書・関連本
与謝野寛(鉄幹)
与謝野鉄幹
夫/詩人、歌人/「新詩社」創立、雑誌「明星」創始者/
短歌革新の先駆者。明星を刊行、浪漫主義文学運動の中心となる。
著書・関連本:与謝野寛鉄幹
●有島家
有島武
有島武
父/薩摩藩出身/五男二女の父/
大蔵官僚で税関長、国債局長などを歴任後、
実業界に入り、山陽鉄道専務、日本郵船監査役
有島幸 母/旧姓・山内、南部藩出身/親戚に新渡戸稲造
有島武郎(たけお)
有島武郎
小説家・評論家/学習院中等科を経て札幌農学校(現北大)に学ぶ/
1909年(M42年)神尾光臣陸軍中将の次女・安子と結婚/
白樺派に属し、幅広い教養と知性に基づいてキリスト教的な倫理と
人間の本能や個性の相克を主題とする作品を発表。
晩年は社会主義に共鳴し、北海道にあった農場を小作人に開放、
最晩年は虚無的となり軽井沢で人妻と心中(大正12年/45歳)
代表作「カインの末裔」「小さき者へ」「生れ出づる悩み」「或る女」
「惜みなく愛は奪う」「宣言一つ」etc.
著書・関連本
●山本家
山本直良 “軽井沢の鹿鳴館”三笠ホテル経営者、日本郵船監査役/
妻は有島武郎の妹・愛
長男・直正(早世)の妻は与謝野晶子の次女・七瀬(八峰は双子の姉)
四男・山本直武は画家・山本蘭村
山本直忠
山本直忠
作曲家・指揮者/直良三男
山本直純
山本直純
作曲家・指揮者/元オズ・ミュージック代表取締役/
「男はつらいよ」「マグマ大使」「風と雲と虹と」「武田信玄」
「こぶたぬきつねこ」等作曲
“大きいことはいいことだ”CMで一世風靡。
妻は作曲家・山本正美(美智子皇后作詞「ねむの木の子守歌」作曲)、
長男は作曲家・山本純ノ介、次男はチェリスト・山本祐ノ介の音楽一家
著書・関連本:山本直純
著書・関連本:山本純ノ介
(肩書き・役職の「元・前」は基本的に省略|人物解説リンク:コトバンク/amazon[名前で検索])




●与謝野家
与謝野光 長男/慶応大医学部卒/東京都衛生局長(S27~31)東京医科大学理事(S31~45)
同付属高等看護学校長(S39~46)
「晶子と寛の思い出」
与謝野迪子(妻)/著「想い出―わが青春の与謝野晶子」
与謝野秀(しげる)
与謝野秀
次男/外務官僚・外交官/エジプト・スペイン・イタリア大使等を歴任、
東京オリンピック組織委員会事務総長(S37~40)
与謝野道子(妻)著書
与謝野馨
与謝野馨
秀の長男・与謝野晶子の孫/
政治家(自民党)、国務大臣(経済財政政策・規制改革担当)、通産相、文相/
妻は主婦の友社・石川一族で、会長を務めた石川数雄の長女・とも子/
関連系図
著書・関連本
「大乱政界のキーマン」大下英治/著
小林天眠
小林政治
本名・政治(まさじ)/与謝野夫妻の後援者・スポンサー/
三女・迪子(みちこ)が光の妻/
大阪変圧器(現ダイヘン)創業者の一人で初代社長/
文芸への理解者として、吉井勇、高田保馬などをはじめ、多くの文士や歌人を
陰で支える。特に深くかかわった鉄幹と晶子との間で生涯490通にのぼる書簡の
往復があった。京都府立総合資料館「天眠文庫」
「小林天眠と関西文壇の形成」真銅正宏、他/編
坂内虎次
(ばんない)
熊本電燈所(現九州電力熊本支店)社長、事業家/
娘・道子が秀の妻
孝橋謙二
(こうはし)
俳人、現代俳句協会元幹事/妻が与謝野晶子長女・八峰(やつお)/
S15年「現代俳句作家論」を刊行。戦後は、現代俳句協会に加わり「天狼」「氷海」の
創刊に参加し、のちに「万緑」にも参加。S27年発表の「内心のメカニズム」は
論議をよんだ。著書に「伝統と進化~俳句の七百五十年」「日本美の理念」など
『教育勅語と昭和の破綻―アメリカの「使命感」との酷似』
(肩書き・役職の「元・前」は基本的に省略|人物解説リンク:コトバンク/amazon[名前で検索])




有島家
有島生馬(いくま)
有島生馬
次男/本名・壬生馬(みぶま)/洋画家・小説家/
学習院を経て東京外国語学校卒/妻は原田熊雄の妹/
娘・有島暁子は上智大学女子学生厚生部長、
昭和46年秋の天皇・皇后両陛下欧州親善訪問時、侍従職御用掛を務めた/
藤島武二に洋画を学び、M38年欧州に渡る。43年帰国して白樺同人となり、
初めて本格的にセザンヌを紹介した。二科会・一水会の創立に参加
S10年帝国美術院会員となる。
奔放な毒舌家であり、与謝野晶子も一時期、絵を習いに通う。
小説「蝙蝠(こうもり)の如く」「嘘の果(み)」etc.
有島生馬記念館
著書・関連本
佐藤隆三 三男/父方祖母の妹の家を継ぐ
里見弴(とん)
里見弴
四男/本名・山内(やまのうち)英夫、母方の実家を継ぐ/小説家/
学習院を経て東大中退/志賀直哉に深く傾倒し、白樺創刊に参画。
苦渋に満ちた告白小説「君と私と」「善心悪心」を著す。
人道主義的傾向が強くなった白樺を次第に離れ、T8年吉井勇らと
文芸誌「人間」創刊。「多情仏心」では独自のまごころ哲学を展開。
泉鏡花の流れを継ぐ巧みな心理・会話描写や語り口の妙味が特色。
他「安城家の兄弟」「極楽とんぼ」etc. S34年文化勲章受章。
著書・関連本
有島行郎(ゆきお) 五男/日本油脂取締役
神尾光臣
神尾光臣
陸軍大将/男爵/娘が有島武郎の妻/
第一次大戦時の青島攻略に第十八師団長として参加し、
のち青島守備軍司令官。
1916年に大将、男爵。中国語に堪能で中国問題の専門家であった。
森雅之
(有島行光)
森雅之
俳優/有島武郎長男/戦後から1970年頃にかけての二枚目の名優/
東大文学部哲学科中退、昭和3年劇団築地小劇場に入ったあと、
文学座、東京芸術劇場、劇団民芸など新劇の舞台で活躍。
17年からは映画にも出演し、戦後の20年代から30年代にかけての映画での活躍は目覚しく、
知的でニヒルな二枚目として好演、色々なタイプの役を演じながら、見事に人間の内部を表現した。
戦後の日本映画が生んだ最も知的な二枚目だったとの評もある。
主な出演作品には22年の「安城家の舞踏会」をはじめ「羅生門」「白痴」「あにいもうと」「浮雲」
そして「雨月物語」などがある。
テレビでも「樅の木は残った」などで活躍したが、
舞台では47年の民芸の「三人姉妹」が最後だった。
数多くの映画に出演して女性ファンをしびれさせたが、S48年惜しくも死去。
森雅之歴史が眠る多摩霊園
森雅之―知性の愁い、官能の惑わし (映画読本)
森雅之 関連DVD
中島葵
中島葵
女優/父・森雅之、母・梅香ふみ子(タカラヅカ/昭和2年入団、16年退団)/
ロマンポルノで活躍ののち、主演した舞台「川島芳子伝」が紀伊国屋演劇賞を受賞。
著書
小さな劇場
もう片方の運動靴は咲き乱れる花の中に落ちている
神尾行三 有島武郎三男/母方の実家・神尾家を継ぐ/男爵/
次男・神尾明朗はシンセサイザー奏者、テレビ・ラジオ制作プロダクション経営/
「父有島武郎と私」
山内静夫
(やまのうち)
鎌倉文学館館長、鎌倉ケーブルコミュニケーションズ会長、松竹取締役、映画プロデューサー/
里見弴の四男/後期の小津安二郎監督作品等の製作を手がける。
次兄・鉞郎(えつお)は東宝勤務、その息子・山内英正は、
グループサウンズ“井上宗孝とシャープファイブ”に所属したのち、鎌倉でライブハウスを経営。
「松竹大船撮影所覚え書―小津安二郎監督との日々」
有島重武 衆議院議員、作曲家・ピアニスト/有島兄弟末弟・行郎の次男/
従弟に秋谷栄之助創価学会第5代会長 (※参照:石田幸四郎 政治家系大事典)/
慶応出身でピアニスト兼作曲家。民音に入った後、公明党代議士となり党文教委員長などを務める。
高木兼寛
高木兼寛
慈恵医大創立者、元海軍軍医総監/男爵/
関連本
「白い航跡」吉村昭/著
高木喜寛
高木喜寛
慈恵医大学長、貴族院議員/男爵/
妻が有島家次女・シマ(志摩)、長男・高木秀寛は建築家/
高木邸は、西園寺公望の意を受けた原田熊雄が、
人目を避けて要人と会談する時、しばしば利用された。
著書
(肩書き・役職の「元・前」は基本的に省略|人物解説リンク:コトバンク/amazon[名前で検索])


有島武郎情死事件


有島武郎といえば、最期に強烈な話題を残して亡くなりました。
それは、映画でも描かれていましたが、情死すなわち、心中。

7年前に妻を亡くしていた45歳の有島武郎と30歳の美貌の人妻で「婦人公論」雑誌記者・波多野秋子が、 大正12年、軽井沢の別荘で二人並んで縊死(いし・首吊り)。
映画でも遺体が、運ばれて行くシーンがあり、手足等が見えていましたが、 実際は、もっと凄絶であった!!

6月から7月半ばまでの梅雨時の1ヶ月間、誰にも発見されず放置されていたため 遺体は、腐乱し異臭を漂わせ、男の手はもげかけており、顔は崩れ 衣装でようやく男女の判別がつくという惨状だったらしい。

また、日経新聞に連載され、
ビジネスマンを朝から元気にさせた?小説失楽園」渡辺淳一/著でも その時のもようは、こう書かれていました。

「全身にウジが生じ、天井から二本のウジの滝が流れているようだった」と。

ウ~~、寒気・・・。


ところで、最近は、ウジムシも『このウジムシどもめ!』という言葉を聞く以外、 とんと見かけなくなりましたが、そのウジムシの名誉?のために言っておくと、

ダイエー創業者の中内さんが、戦時中、地獄のフィリピン戦線で、傷を負ったが助かったのは、 「傷口が腐り、ウジがわき、そのウジが腐食部分を喰ってくれたおかげで 手足を切断せずにすんだ」 (カリスマ」佐野眞一/著)


大正時代、マスコミといえば、雑誌・新聞が中心の時代。
文壇の寵児であった有島は、まさに今で言う芸能人に匹敵したのではないでしょうか。
世間を騒がせた大変、スキャンダラスな事件でしたが、 秋子にとったら、容色衰えぬうちにというのも一つの理由だったかもしれませんが、 はからずも、最高に醜い姿をさらけ出す結果となってしまったようです。



追記(03.5.14)

山小屋の外に降り積もった雪、そこに小屋からもれてくる、たどたどしい日本語
「キ・ミ・シ・ニ・タ・マ・フ・コ・ト・ナ・カ・レ」


3月より再放送されている「おしん」[橋田壽賀子・原作(S58.4~59.3)]少女編におけるワンシーンです。

奉公先を飛び出したおしんが吹雪の中、行き倒れかけたところを救ってくれたのが、 日露戦争に従軍した脱走兵・俊作あんちゃん。

その俊作あんちゃんから、読み書きを教わり、彼が持っていた本を おしんが一人朗読するシーンが上記です。
なんと!その本は「明星」(新詩社)であり、 そしてたどたどしく読んでいた詩は“君死にたまふこと勿れ”

その後、俊作あんちゃん(中村雅俊)が全文を朗読しておしんに聞かせてやり、そして、

「この詩はな、与謝野晶子というえらい詩人が、日露戦争の時、 旅順港を包囲している軍隊にいる弟のことを悲しんで創ったものだ」

と、おしんに教えるという名場面!


たまげた~、やってくれますね、橋田センセ!!

さすが、与謝野晶子と、旧制堺女学校つながり!!?





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内容は基本的に書籍、新聞・雑誌等の文献、ネット上の新聞社・出版社、人物に関する公式サイト等、TV番組なども、参考に描いております。また、家系図に登場される方からの情報の場合もあります。

人物解説リンクは正式・正統な人物事典であるコトバンクにリンクを貼っています。



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