近現代・系図ワールド
系図でみる近現代~夢・感動・人間!~

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系図でみる近現代 第51回

近現代人物のエピソード、系譜・閨閥など、系図を交えて紹介。

岩崎弥太郎 家系図 (※転載禁止)

第51回 三菱財閥創業者・岩崎弥太郎。そして、三菱・岩崎家四代 (2010.3.21記)

[系図1 岩崎家]



[系図2 岩崎・小野家]




三菱財閥創業者である岩崎弥太郎は、これまで、単体で主役として、
書籍になることも あるにはあったが、どちらかと言うと、
創業者・経営者・経済人・財閥等、関連本の一つの章の人物であった。

しかし、最近は少々、違うようである。
龍馬の夢を叶えた男 岩崎弥太郎 龍馬の魂を継ぐ男 岩崎弥太郎 龍馬を継いだ男 岩崎弥太郎 龍馬「海援隊」と岩崎弥太郎「三菱商会」

“坂本龍馬の夢と魂を継いだ男、岩崎弥太郎である。


NHK大河ドラマ「龍馬伝」、もう一人の主役!?岩崎弥太郎

岩崎弥太郎(正面) 岩崎弥太郎(側面)
岩崎弥太郎銅像(高知県安芸市江の川公園)

大河ドラマ「龍馬伝」、それは、上記銅像そのものが、
まさに、飛び出したかと思うシーンから始まった。


時は、明治15(1882)年、
場所は、郵便汽船三菱社長・岩崎弥太郎邸、
盛大なパーティ会場には、外国人を多数含む紳士・淑女が集っていた。

和服姿の岩崎弥太郎が壇上に上がり、挨拶をする。

わしゃあ、土佐の地下(じげ)浪人の家に生まれたがです。
貧しいボロ家でしての~、それはもう、地べたを這いずり回るような暮らしでしたき。
それが今こうして、これだけの皆さまを我が家にお招き出来るようになるとは、
まっこと、感無量であります!!


万雷の拍手の中、満足気に、壇上から降りた弥太郎に向かって、
突如、ナイフを抜き、叫ぶ者がいた。

政治家と結託し、私腹を肥やす国賊め!
岩崎弥太郎、天誅下す!覚悟!!


弥太郎に向かって、暴漢が突進するも、周りが取り押さえる。
そして、暴漢に向かって弥太郎は、大声で吐きすてた。

国のために働いてきたのじゃ!岩崎弥太郎、国賊呼ばわりするとは許せん!!


難を逃れた弥太郎は、扉を開け部屋を出ていった・・・。



実際、岩崎弥太郎は、“国家のため”、時の政府の支援を受け、
日本近海に商圏を広げていた米英汽船会社に勝負を挑み、それを駆逐。

また、佐賀の乱、台湾出兵や西南戦争の海上輸送に多大に協力、
政府とギブアンドテイクの関係により、大きく儲け、三菱の基盤を確立して行った。

まさに、“政商”と言われる由縁でもあった。


地下浪人・岩崎家、及び、母方・小野家


岩崎弥太郎は、土佐国安芸郡井ノ口村の地下浪人、
父・弥次郎、母・美和の長男として生まれた。
岩崎家は、曽祖父・弥次右衛門の代より、郷士から地下浪人となっていた。

地下浪人とは、40年以上続いた郷士が、その郷士株を他に売却した者の事で、
すなわち、郷士の斜陽族、名字帯刀は許されたが、藩士ではなく、
貧しい半農半武の士格の最下層者、しかも、庄屋の支配下に置かれるという存在であった。


ただ、生活は貧しかったが、弥太郎の近親には、学者や医者が多くいた。

祖父・弥三郎(本家7代)は小栗流武芸の達人であったが、
その弟・岩崎弥助は、儒者であり、弥太郎は11歳より、その大叔父のもとに通い、
分家で同い年の岩崎馬之助秋溟/のち儒者・官吏)ともども学び、学才を競った。


また、下記系図、弥太郎の母方祖父である小野慶蔵は町医者であり、
その息子二人、すなわち母・美和の兄、小野順吉・小野篤治、共に医者であった。

その上、美和の姉・ときの夫が、土佐最大の儒者・岡本寧浦(ねいほ)であり、
弥太郎は、15歳より高知城下に出て、この伯父に学んだ。

このように、身分は低いが、親戚に、知識階層が多くいた事が、
のちの岩崎弥太郎発展の礎ともなった。

また、こういった経験からか、弥太郎は三菱を興してからも、
常に人材の育成を心がけ、後進に、絶えず勉学の機会を与えた。


三菱・岩崎家四代、及び、岩崎一族

三菱社長の座は、昭和の敗戦に至るまで、岩崎家が、4代に渡り、支配君臨した。

初代岩崎弥太郎が、明治18年に亡くなったあとは、17歳下の弟、
岩崎弥之助[妻・早苗は後藤象二郎の長女、明治7年結婚]が、第2代社長に就任。

第3代は弥太郎の長男・岩崎久弥、そして、第4代は弥之助の長男・岩崎小弥太が継いだ。

また、三菱の重鎮として、岩崎一族には、
弥太郎の従弟・豊川良平(前名・小野春弥)や、近藤廉平(妻が豊川良平の妹)、
弥太郎の姪姉妹を妻とした荘田平五郎各務鎌吉(かがみけんきち)などがいた。


この豊川良平近藤廉平荘田平五郎のほかに、末延道成を加えた4人が、
弥太郎亡きあとの三菱発展に大いに貢献し、三菱四天王といわれた。

なお、末延道成の妻は、弥太郎の片腕として、川田小一郎(のち日銀第3代総裁)とともに、
三菱創業期を支えた石川七財の娘である。



※余談であるが、弥太郎の甥(妹・さきの長男)で、
荘田・各務の妻の兄である藤岡正信は、三菱に入り、鉱山長となったが、
その妻・くまの甥には、「生きる」「七人の侍」等、
今年生誕100年を迎える黒澤明監督の映画に欠かせない名優・志村喬がいる。
(本名・島崎捷爾、島崎家は土佐藩士の家系)


関連:系図でみる近現代 第16回

そらのる

三菱発祥の地にある土佐稲荷神社(大阪市西区)


●岩崎弥太郎家系図
岩崎弥助 儒者/弥太郎の大叔父(祖父・弥三郎の弟)/
岩崎弥次郎 地下浪人/岩崎家第8代、弥太郎の父/
4歳上の姉・くみは高橋文澤に嫁ぎ、夫没後、竹崎貞斎に再嫁した。
妹・こまは庄屋・栗尾大作に嫁いだ。
後藤象二郎の片腕となり、土佐藩長崎商会の開設に当った高橋勝右衛門は、
くみの子、あるいはその一族の者といわれる。のち、土佐藩神戸商会の開設にも当る。
高橋勝右衛門の妻は栗尾大作の妹。
岩崎美和 弥太郎の母/父・小野慶蔵は医者、小野家も地下浪人になっていた。
小野慶蔵(敬蔵) 医者/美和の父
小野順吉 医者/美和の兄
武市半平太と親交があり、半平太が描いた肖像がある。
小野篤治 医者/美和の兄
岡本寧浦
(おかもと ねいほ)
岡本寧浦
土佐藩最大の儒学者/弥太郎の伯父(弥太郎の母・美和の姉・ときの夫)/
京・江戸に学び大塩平八郎、佐藤一斎、安積艮斎(あさかごんさい)らと交わる。
帰国後、私塾紅友舎を開き、門人は千余人に及んだ。
岩崎弥太郎
岩崎弥太郎
三菱財閥創始者/妻・喜勢は郷士・高芝玄馬(重春)の二女
岩崎弥太郎 三菱人物伝
岩崎久弥
岩崎久弥
三菱財閥第3代総帥/弥太郎長男/男爵
岩崎久弥 三菱人物伝
関連:「系図でみる近現代 第16回
岩崎弥之助
岩崎弥之助
三菱財閥第2代総帥、日本銀行第4代総裁/弥太郎の17歳年下の弟/男爵
岩崎弥之助 三菱人物伝
岩崎小弥太
岩崎小弥太
三菱財閥第4代総帥/弥之助長男/男爵
岩崎小弥太 三菱人物伝
岩崎秋溟(しゅうめい)
岩崎秋溟
儒者、官吏、土佐勤王党志士/通称・岩崎馬之助/
岩崎家分家(岩崎家初代・弥兵衛の二男・弥平の系統)
吉村直茂 郷士(高知福井村)/吉村喜久次直茂/妻は岩崎弥次郎長女・こと(琴/のちに辰と改名)
吉村可成 三菱社員
藤岡正敏 土佐藩士(「二人扶持、功米六石を得たとあるから、下士階層の者である」岩崎弥太郎伝)/
藤岡善吉正敏/継母は吉村直茂の叔母、妻は岩崎弥次郎二女・さき(佐幾)/
三菱発祥の地である大阪の旧土佐藩邸跡は、東京進出後は支社になったが、
長く三菱の関西探題の地位を占める重要の場所となった。
岩崎家は三菱発祥の由緒を守るため、ここに別邸を設け、名代人を置いて管理させていた。
その初代名代人を務めた。
藤岡正信 三菱社員・鉱山長/藤岡正敏長男
藤岡歡次 東京倉庫(三菱倉庫の前身)副支配人/藤岡正敏二男
豊川良平
豊川良平
三菱管事(最高幹部)、三菱銀行部部長、第百十九銀行頭取、東京市議、貴族院議員/
岩崎弥太郎・弥之助の従弟、前名・小野春弥、妻は馬場辰猪の姪/
豊川良平 三菱人物伝
豊川兒太郎 三菱社員/豊川良平の弟
近藤廉平
近藤廉平
第3代日本郵船社長/妻・従子は豊川良平の妹/男爵
近藤廉平 三菱人物伝
近藤記念海事財団
■関連系図
荘田平五郎
荘田平五郎
三菱管事/妻・田鶴は藤岡正敏長女、正信の妹/
荘田平五郎 三菱人物伝
志村源太郎
志村源太郎
日本勧業銀行総裁、貴族院議員/妻・直子(ただこ)は藤岡正敏三女/
弟は東海銀行会長・渡辺義郎
志村源太郎||近代日本人の肖像
各務鎌吉
(かがみ けんきち)
各務鎌吉
東京海上火災保険社長・会長/妻・繁尾は藤岡正敏四女/
「鎌吉」は“けんきち”とは読めないが、父が東京へ籍を移す時に、「謙吉」を書き誤ったものという。
東京海上ロンドン支店 (上巻)」「東京海上ロンドン支店 (下巻)」小島直記
20世紀日本の経済人〈2〉」日本経済新聞社/編
後藤象二郎
後藤象二郎
逓信相、農商務相、参議、土佐藩参政/伯爵
長女・早苗が岩崎弥之助の妻
関連:「系図でみる近現代 第52回
(肩書き・役職の「元・前」は基本的に省略|人物解説リンク:コトバンク/amazon[名前で検索])





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内容は基本的に書籍、新聞・雑誌等の文献、ネット上の新聞社・出版社、人物に関する公式サイト等、TV番組なども、参考に描いております。また、家系図に登場される方からの情報の場合もあります。

人物解説リンクは正式・正統な人物事典であるコトバンクにリンクを貼っています。



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